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クリス・マーティンの苦悩と再生―Coldplayメンバーやサイモン・ペッグが明かすクリスの過去と真実|Rolling Stone誌和訳

chrismartin-cover-finalRolling Stone 2016年2月号のクリス・マーティンのインタビュー。日本版に翻訳載らないかなーと淡い期待を抱いていましたが、掲載される気配無しですね。。

LAで3日間クリスに密着した素晴らしいインタビュー記事です。更に、バンドメンバーやサイモン・ペッグがクリスの過去について赤裸々に語った内容も綴られており、胸に刺さります。

この記事を最初に読んだ時、はじめのうちはペグちゃんの話で腹筋痛めたり、エドワード・ノートンとのメルアド交換話にガッツポーズしたりしてたんですが、中盤はそれどころじゃなくなり、心臓を押さえて死にそうになりながら読みました。クリス、そこまでどん底に落ちていたなんて…。
優しい仲間に支えられながら、自分を見つめ直して闇から這い上がり、ようやく『A Head Full Of Dreams』にたどり着けたんだということがよく分かります。

全部訳したいところですが、長過ぎるのと、有料雑誌の記事なので全訳はまずいかなってことで、抜粋してざっくり紹介します。
気になる方は Amazon に在庫がありますよ~♪(12/30追記:すみません、もう在庫なくなってしまったようです)

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2016年1月の天気のいい午後、サンタモニカの遊歩道に降り立ったクリス・マーティン。黄色いスマイリーのついたターコイズの帽子をかぶり、靴とは「意識的な別離」をしたようだ。

裸足の理由は、クリスマスの2日前にホームレス支援施設で犬小屋を作るボランティアをしていて、誰かがクリスのつま先に巨大な木の板を落としてしまい、靴を履くとまだ痛むから(;O;)

インタビューをしながら歩いていると、インタビュアーが道に落ちているクレジットカードを発見。
カードの表に書いてある名前「Briana」を見て、「彼女の電話番号は知らないな」と言いながらTwitterで検索し始めるクリス。「カードにサインもしてないよ。どうしようか?」

インタビュアーはとりあえず預かってランチの間にネットで探そうと提案するが、クリスが「10分ここで待ってみよう」と言うので、二人は芝生に座って待つことに。

20分が過ぎて、クリス「現実を見なきゃね。彼女は戻ってこない。『ゴドーを待ちながら』を読んだことある?あれと同じだね。いつかはランチに行かないと」

負けを認めて5分ほど歩いたところで、自転車に乗った中年の男性に「もしかしてBriana?」とジョークで言うクリス。

すると「はい?」と返事がして、振り向くと20代の女の子が!「まさか!君がBriana?ちょうど今ググってたんだよ!」

クリスは彼女にカードを渡し、インタビュアーさんにハイ・ファイブ♪
「サイン書いとかなきゃだめだよ」と言った後、「君がどれだけ僕たちを幸せにしてくれたか理解できないだろうね!」と顔を輝かせて彼女にハグ。
「彼女よりも僕たちの方がだいぶ興奮してるね!」


その後、ホテルのテラスでランチ。クリスのオススメはフィッシュタコス。

ベジタリアンを試したこともあるクリスだが、「ロッキーが肉を食べるなら自分も食べる」と(笑) この日クリスは朝から『ロッキーⅣ』を見てスーパーボウルに向けて自分を奮い立たせていたそう。

ここで支配人に靴を履いていないと食事を出せないと言われ、車に靴を取りに行くクリス。戻ってきた時に隣のテーブルにエドワード・ノートンがいるのを発見!

クリスが挨拶すると、しばらくサーフィンの話で盛り上がる。「今度一緒に出かけようよ」と言われたクリスは帰りに「サーフィンする時は連絡して」とエドワード・ノートンにE-mailアドレスを渡した。

その後クリスは子供達を迎えに学校へ向かう。

 

chrismartin-simonpeggサイモン・ペッグはクリスの娘アップルのゴッドファーザー(クリスもサイモンの娘のゴッドファーザー)ですが、二人は2000年、1stアルバムリリース直後のColdplayのライブで初めて出会ったらしい。
アフターパーティーで、クリスに「ちょっと歩かない?」と言われて外に出たそう。クリスはバンドがどんどん大きくなっていくことにビビっていたようで、ペグちゃんは心配するなと落ち着かせたとか。

サイモン・ペッグ:下向いてみじめなことばっかり言ってるやつだってクリスが言われるのにはいつもイライラするんだよ。だってあいつマジで、マジでバカだから!

urkel-west-side-middle-1クリスは下着を胸まで上げたUrkelスタイルでペッグ家に現れたことがあるらしいです。(すいません待って。ズボンじゃなくて下着?玄関開けた時のペグちゃんの気持ち考えたことあるんですか)

自虐的で度を過ぎて謙虚なクリス。ペグちゃんは「それは素敵なことだけど、時々、クリス黙れ、もう謝るのはやめろ」と思ってしまうそう。

グウィネスと一緒によくライブを観に行っていたようですが、クリスが「ごめん、この曲を演奏しなきゃいけないんだ…」とか言う度にグウィネスと顔を見合わせて「ここにいる全員が聞きたがってるに決まってるだろ!」ってなっていたと(笑)

 

2日後LAは大雨。マリブのスタジオでインタビュー。話はグウィネス・パルトロウとの別離の件に及びます。

クリス:Mylo Xylotoスタジアムツアーのような大きなツアーを終えた後は、奇妙な虚しさに襲われる。
毎晩必要とされ、多くのエネルギーを向けられてきた2年間が終わり、それらは全て消え去る。そして私生活で起こっていることに目を向けなければならない。

フィル:クリスにとって本当に希望のない時期だった。苦しみの中で、トンネルの先にある光を見ようともがいていた。
バンドも家族もみんな彼を心配していた。彼が……無事かどうか。
本当に本当に落ち込んでいる時に一人でいることが多ければ、友達として、最悪の事態をも想定してしまうものだ。
永遠に続きはしなかったけど、僕たちみんなが定期的に彼の様子を見に行っていた時期があった。彼が一人じゃないか確認するためにね。

ジョニー:クリスは気分がいい時は本当に気分がいいんだけど、気分が悪い時は本当に悪いんだよ。

The Telegraphのインタビューで、ガイも「クリスと毎日過ごせば分かると思うけど、彼は幸せいっぱいで興奮して跳び回っているか、慰めようもないような状態かのどちらかだ」と言っていました。

これは私の勝手な考えですが、フィルは自分も心の病気になってColdplayを離れていた時期があったので、クリスの気持ちが痛いほど分かるんでしょうね(;_;)
フィルはクリスに付いていき(たぶん今も)LAに住んでいるようです。13歳からの揺るぎない友情。尊い。。(参照:1997年コールドプレイ最初のリハーサル+クリスとフィルの出会い

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ガイがしばらくクリスを家に泊めてあげていたというのも、この頃のことなのかな(;Д;) くっだらないことで喧嘩ばかりしてたあのガイとクリスが…オッオッ(;ω;) って感動してたわけですが、フィルの話を聞いた後では重みが…違って。。ウッッ (語彙力急降下)

まあそしたらガイの居ぬ間にダイニングルームが勝手にスタジオに改造されちゃってたわけですがw (参照:Ghost Storiesのメイキング Part 1 ガイの家に勝手に上がり込んでスタジオにしちゃってた皆さん

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Rolling Stoneの記事に戻ります。

クリス:攻撃的になって相手を責め続けるのか、いわば自分をガレージに置いて分解し綺麗にして組み立て直すのか、2つの方法がある。

クリスの再構築に影響を与えたのは、ヴィクトール・フランクルの「夜と霧」と、ルーミーの詩「ゲストハウス」。

クリス:ルーミーの詩は全てを変えた。幸せじゃない時でもそれは自分にとってよいことだと言っているんだ。
僕のように1日の中で悲観と楽観の間を何度も行ったり来たりしていた者にとっては、「なんだって!?」という感じで、理解するのに一年ぐらいかかった。鬱状態の一年間を過ごした後にね。
今でも多くの日は落ち込んで目をさます。でもそれをひっくり返す道具を与えられたように感じているんだ。

フィル:『A Head Full Of Dreams』はクリスが穴から抜け出すためのロードマップのようなもの。彼が再び人生を楽しめるようになるためのフレームワークを与えたんだと思う。


次の日の夜、娘アップルを演劇のクラスに送っていった後、パシフィック・パリセーズにて。

朝は息子モーゼスのクラスのフィールド・トリップの付き添いで「目が疲れた」そう。「先生達を本当に尊敬するよ。一体どうやってるんですか?って尋ねたんだ」

しばらく歩いてからスターバックスへ。クリスが頼んだのはソイチャイラテ。

アップルちゃんの演劇クラスが終わり、ダンスクラスまでの間にタイ料理をつまむ。隣のテーブルに座ってiPadで宿題をするアップルちゃん。

その二日前クリスはモーゼスをレイカーズ対ウォリアーズのゲームに連れて行ったそう。

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クリス:僕の息子はSteph Curryの大ファンで、すぐそこに彼がいた。ジャック・ニコルソンもいたよ。

これは1月のインタビューでしたが、↓ は12月22日 Stephen Curryと写真を撮るクリスとモーゼス♥

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クリス:子供達が学校で恥ずかしい思いをしないように、それだけのためにも、バンドを確実にいいものにしなきゃって思っている自分がいるんだ。真剣に、冗談抜きで!

2000年代半ばにすごく混乱した時期があったんだ。なんで僕たちのバンドは笑いものになるのかって。

僕達はいいカモなんだ。僕が君に言ったことをちょっと見返してみるといいよ。「みんな愛し合って仲良くやろうよ」だなんて、そりゃ簡単に餌食にされるよね。

以前は、みんなが僕たちのことを好きか、みんなが僕たちのことを嫌っているか、2つに1つだというふうに考えてしまっていたけど、今では自分達がやることをやるだけ。
気に入ってくれるなら素晴らしいけど、そうでなくても全く気にしない。プレステでもやるといいよ!

ウィル:クリスのよろいはだいぶん分厚くなったね。

ジョニー:クリスは悪い物事にうまく対処できるようになった。若い頃は緊張して張りつめていたんだ。
打ち砕かれるような経験をすると人として成長できるんだと思う。

フィル:今の彼は、どうにでもなれ、僕はここにいるんだ、という感じ。16年経ち、こう言われるかもしれないとあれこれ心配して束縛していた自分を開放したんだ。

抄訳はここまでです。

Coldplay Beacon Theatre

人一倍優しく人一倍繊細なクリスを心配し、全力で支えたバンドの仲間は、音楽面でも『Ghost Stories』でクリスが悲痛な気持ちを吐き出すのをサポート。そして徹底的にクリスを守りました。

Zane Loweに「Ghost Storiesではバンド全員が君を抱きしめているみたいに感じる。君の周りを囲んで、サポートしているように」と言われて、クリスが「泣きそうだ」と言っていたのが忘れられない。(参照:『ゴースト・ストーリーズ』のアイディア:過去の自分(ゴースト)をどのように現在や未来の自分に影響させるか Zane Lowe Part 1 訳

『Ghost Stories』を作ることによって浄化され、自身を再構築してたどり着いたのが、『A Head Full Of Dreams』の目のくらむような楽観主義。まさにクリス・マーティンの人生を見ているようです。

クリスだからこうやって記事になるけど、他のメンバーの辛い時期もお互い助け合って来ただろうし、バンドがバラバラになりかけた時もみんなで乗り越えてきた。
そして、バンドにいて今が一番楽しくて幸せだと恥ずかしげもなく言いきる彼らへの愛しさは募るばかりです…。

そんなColdplayの皆さんにここ日本で会えるまであと16週!壁に頭を打ち付けながら待ちたいと思います。

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