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[Coldplay] Ghost Storiesのメイキング 4人のインタビュー訳 Part 1 ガイの家に勝手に上がり込んでスタジオにしちゃってた皆さん

イギリスのSky Artsで、TVスペシャルの前に放送された『ゴースト・ストーリーズ』のメイキングビデオを見ることが出来たので、ざざっと訳します。Fearne Cottonさんのインタビューも、スタジオの映像も楽しいっ!

ライブ映像も悶えるほど素晴らしかったし、将来日本語字幕付きでDVDとして発売されたらいいなあ。その時はこの投稿は消すと思います(笑) というわけで、今回もなんちゃって訳です。

もーーーーガイとジョニーのインタビューが楽しくて楽しくて、にやにやにやにやにやにやしちゃいます。この組み合わせほんと好き!

ちらっとこちらで見れますー



W: ずっと、またインティメートなアルバムが作りたいと思っていた。1stアルバムのような。今回は達成できたんじゃないかな。ほとんどの部分で(※ここでクリスを見るウィル。笑)

アルバムを作る度に再検討して、また新しいバンドを始めるかのようにスタートするんだ。



G: もちろんあるよ。アルバムでいつもやっているトリックや秘訣が。

J: いつも「次は絶対やらない」って言うんだけど・・・

G: やっちゃうんだよね。このアルバムでは意識的にそういうことを使わないようにした。最も有名なものの一つは、ジョニーの一音だけのギターリフかな。

J: (笑)

G: 他のみんなはコードを変えるのに、ジョニーだけはずっと一音だけ弾いてる。すごくコールドプレイ的なものだと思う。プロダクションの観点からだと、沢山のレイヤーとビッグなサウンド。

このアルバムで本当にやりたかったことの一つは、スペースを作ること。曲の小さい部分の静寂を恐れず、あまり重く重ね過ぎないで、印象的じゃないノイズに頼るよりも、ただ、1つの音をものすごくよくすること。

長い間やろうとしていたことなんだけど、やっと低密度のアルバムを作ることが出来たと思う。

 

C: 無条件の愛について、また、いいことでも悪いことでも、自分に起こったことをどのように変容させるかということについて学ぶ、旅のようなアルバムを作ろうとした。

 

G: 一つの方法とは限らないんだけど、クリスが最初から最後まで書いて、それを飾り付けていくこともあるし・・・

J: ガイとウィルが始めることもある。ガイと僕が何か作ることもある。

G: 始まりは色々なんだ。

W: 殆どの場合、クリスがスタジオに曲を持ってくるんだけど、たまに完成した曲のこともある。それを聞いて、「素晴らしい!何も手を付けたくない。」こことあそこだけを加えて、それで終わり。

C: 「何も手を付けたくない」ってだけのこともあるよね(笑) 素晴らしいから手を付けたくないってこともあるし、ひどくて手を付けたくもないってこともある。ひどいものの方が多いんだ。それでいいんだよ。それがバンドにいるってことなんだ。

G: 一週間で終わる曲もあるし、なぶり殺しにされるような曲もある。一年間頑張ってきたものを結局投げ出したりね。

(※ここで映るトラックリストが興味深い)

G: 曲がどこから来たのか、どこに向かっているのか分からないんだ。

J: 何百時間もジャム・セッションをして、たまに誰かが何かを見つけるんだよ。

G: そう、金塊を。

J: 君の家でレコーディングを始めたんだよね。

G: そう。僕の家の小さなダイニング・ルームをスタジオにした。Mylo Xylotoツアーが終わってから、数ヶ月オフをとったんだ。今までそんなことしなかったから、始めた時はちょっと変な感じだったよ。僕の小さな家に集まって、クリスが取り組んでいたアイディアにみんなで取り組み始めたんだ。何週間かやったかな。

C: ビッグなものをやればやるほど、そういうことは大好きなんだけど、ますます「小さいこと」を尊重するようになった。『ゴースト・ストーリーズ』のほとんどの曲は、ガイの・・・リビング・ルームですらないな、なんて言うのかな?大きな押入れのような。そこにピアノや小さなミキシング・デスクを置いて、そこで始めたんだ。

W: 僕は同じ部屋に入ることさえできなかった。

C: 新しいドラムパッドを使ってたよね。ソファーで。

G: すごく生産性が高かったよ。バンドを始めた頃のことを思い起こさせてくれた。ジョニーのベッドルームで始めたんだ。

C: 始めた頃よりいいソファーがあったよ。あの頃のソファーは雑誌で支えられてて、そして君の・・・

W: お気に入りのズボンを二枚ダメにしたんだ。

C: 曲が出来て立ち上がると、ベリッ!あああ!って。契約出来たらズボンを買うことが出来るって、モチベーションになったよ。

F: ガイの家でやったセッションで出来た曲は?

G: いくつかあると思うよ。

J: Magicのリフはそこで出来たよね。

G: そう、Magicはそこで始まった。

おかしいんだけど、僕が家に帰ったら、僕の家だよ、他のみんながもう既にそこにいたんだ。たぶん一週間ぐらい。鍵も持ってなかったから、ドアをノックしなきゃいけなくて、クリスが入れてくれて、みんなそこにいたんだよ。マイクもあって、エンジニアもいて。

(※家の中にこんな可愛い生き物が住み着いてても怒らないよね)


G: 最初に僕が演奏したのはベースラインで・・・(※Magicのベースラインを弾くガイ)

G: これだけ。僕はファンクやソウルのレコードを聞いて育ったんだ。ベースがヘヴィーな音楽だよね。そしてずっと繰り返しをする。だから僕は何回も何回も何回も同じことを繰り返すのが好きなんだ。何も考えずに。催眠状態に閉じ込められたような。マントラのような感じ。

G: ウィルがドラムのビートを思いついて、数ヶ月忘れてたんだけど、クリスがそれを聞いて、僕はコーヒーか何かを飲みにちょっと部屋を出たんだ。戻ってみたら、彼は曲をほとんど最初から最後まで書き上げてた。音のループの上にね。物事がすごく速く進む時って素敵だよね。自然に出てきたんだ。

C: 僕たちはもう30代半ばで、何人かはもっと上だけど、長いことガイに「君が曲を書くの知ってるんだよ」って言ってきたんだ。「お願いだから少し聞かせてよ」って。でも彼は「だめだめだめ」って言ってて。

14年間彼は何も言わなかったんだけど、去年の6月か7月に、静かに僕のところにやってきて、「昨日やったことがあるんだけど、たぶん気に入ると思う」って言ってきた。それがMagicのベースとドラムだったんだ。そして曲が一気に流れてきた。

アルバムのすべての曲が自然に湧いてきたんだ。Magicのような曲は、曲そのものと、彼の大きなアプローチの変化に、すごくインスパイアされた。彼から僕のところにきて、はいこれって。素晴らしいよ。

F: それがバンドにいる素晴らしさよね。

W: 出会った最初の日から、お互いを感心させようと頑張ってきた。バンドの仲間以上に認めてもらいたい人はいない。僕らはお互いのために演奏していると思うし、充分によくないものを加えて台無しにしたりしたくないんだ。

お互いをものすごく頼りにしているけど、出来る限りのことをして感心させようといつも思っているんだ。

J: 全ての曲はオープンにスタートするんだ。ピアノでやったり、アコースティック・ギターでやったりするけど、これはここにハマるな、とかそういうことは考えない。

いつもプロセスを通る。ガイが弾いたり、ウィルが弾いたり、クリスがパーツを思いついたり、そして僕もね。アルバムを提出する日まで、どういうサウンドになるのか分からないんだ。


ここで一息。Part 2に続きます。