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『A Head Full Of Dreams』 レビューとColdplay自身の解説+全7作の歌詞の繋がり(旅を経て1stアルバムと同じメッセージへ)


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Coldplay A Head Full of Dreamsコールドプレイの7thアルバム『A Head Full of Dreams』発売から2週間が経ちました。何度も聴いているうちに全部好きになってきてしまったのですが、初めて聴いた時の正直な感想を思い出しながら、メンバーの発言も交えつ、つつらつら語ってみました。


このアルバムは前作『Ghost Stories』なしには語れません。

夜と昼のようなもの(ジョニー)、息を吸った後息を吐くような(ウィル)、前作を経たからこそ生まれた希望の子ども(クリス)等々、メンバーもいろんな表現で比較していますが、『Ghost Stories』と『A Head Full of Dreams』という2つのタイトルとコンセプト(小さいアルバムを作ってツアーには出ず、すぐにカラフルなアルバムを作ろうというもの)は、同じ日の同じ時間に生まれたものなんだそうです!(Annie Macのインタビューより)

歌詞の面でもサウンドの面でも『Ghost Stories』を経たからこそ辿り着いた世界観になっています。


  1. A Head Full Of Dreams
  2. Birds
  3. Hymn For The Weekend
  4. Everglow
  5. Adventure Of A Lifetime
  6. Fun
  7. Kaleidoscope
  8. Army Of One
  9. Amazing Day
  10. Colour Spectrum
  11. Up&Up

A Head Full Of Dreams  9/10


夜(Ghost Stories)が明け、日が昇り世界が再びキラキラと輝きだす様子が思い浮かぶオープニング。

最初からベースとドラムが爆発するライブバージョンの方が好きだけど、トンネルを少しずつ進んで、ジョニーのギターでパッと光が差し込むようなアルバムバージョンもいいですね。
Adventure of a Lifetimeと同じく、3人でジャムセッションをやっていたのが曲の始まりだそうです。(Greg Jamesのインタビューより)


歌詞にも出てきますが、この曲はクリスがアッタールの『The Conference of the Birds(鳥の言葉/鳥の会議)』という詩からアイディアを得たもの。

鳥の群れが、答えや自分より大きい存在を探すんだけど、最終的に自分達に必要な物は自分達の中にあったと気づくというストーリーなんだ。(アルバムリリースパーティより)

すべてを受け入れ、自分達を信じて、自由になるというアルバム全体の精神を表したような曲だと思いました。
この鳥たちもアルバムを通して登場し、象徴になっている気がします。


前も書いたと思うけど、“With a head full, A head full of dreams” でクリスの声とジョニーのギターが重なるところの高揚感がたまらない。その後のきらめくギターも。

そのギターをバックにベースと共にずーんと突入するOoooooh oh ooh oooooooooh!!!!! またこれかーいと思いつつ、まんまと鳥肌立たされました、はい。
ギターがピアノに受け継がれるエンディングも美しい。


● U.F.Oを思い出す歌詞
(Leave your broken windows open and in the light just streams)


Birds  9.5/10


このインディー・ポップ(ロック)感大好き!Inkを初めて聴いた時のような感覚。クリスの低く囁くような声もたまらないし、ベースも頭から離れない。

クリスが「沢山ミスしていて下手なんだけど入れるべきだと思った」というアコースティック・ギターの音(1stテイクだそう。Q Musicより)が、よりオーガニックな感じを出してていいですね。


When you fly won’t you~
のメロディーはあんまり…なんですが、ダヴィデ・ロッシのストリングスも入って盛り上がりを見せてからぶつっと切れるエンディングは好きです。
思い切って飛び降りてみたけど、冷たい海にぺしゃっとなったような勝手なイメージ(笑)


El Mundoのインタビューによると、クリスは「もしパレスチナ人とイスラエル人が愛し合ったら?」なんてことを考えていたそうで、そう考えるとなるほどー!となる歌詞ですね。

最後いきなり “I think you’re so cool” とか言い出すのが意味不明(笑)だったんですが、“We don’t need words” という部分からも、もしかしてあまり言葉通じない設定なのかな?とか勝手に想像しています。


● Speed of SoundとThe Escapistを思い出す歌詞
(We’ll be birds/Out from the underground/The dreaming of escape)


Hymn For The Weekend  7/10


クリスのインタビューを読んで勝手に不安になっていたのですが、いい意味で裏切られました。重厚で心に響く。クリスの低い声も短調も好み。

アルバムの中で、鳥とともに度々出てくるのが天使のようなキャラクター。それでビヨンセに頼んだそうなのですが、ウィルがNick Grimshawのインタビューで天使のキャラクターのことを「ティンカーベルみたいな!」って言ってて、イメージ狂ってきました(笑)
ティ、ティンカーベルなの!?かわいいw


ちなみに最初の部分は「ビヨンセが録音した全てのテイクを同時に再生してみた」ものなんだそうです。
それからグラスの音は「2本のボールペンでグラスを叩いている音をiPhoneで録音したもの」らしい。笑(Q Musicより)

ビヨンセが歌い、Aviciiがプログラミングに参加しているこのColdplay風R&Bに、そういうむき出しの部分がうまく入り込んでいます。

ライブも、Princess Of Chinaのようにおかしなことにはなってなくて(好きな方ごめん笑)驚くほどよかったです。


● Amsterdamを思い出す歌詞
(make the stars come out/shoot across the sky)


Everglow  7/10


これまでに沢山好きな曲を書いてくれたピアノバラードとなるとハードル上がっちゃうんですな。いい曲だけど、それらを超えるものではなかったです。Mylo XylotoでのUp In Flamesのような?
でも聞けば聞くほど好きになって、特にライブバージョンはジョニーのギターが素晴らしい。

クリスのピアノも素敵だけど、すぐそばで歌ってくれているようなヴォーカルが、ぬくもりがあって好き。
エレクトロ・サウンドがこれでもかと入っているこのアルバムですが、クリスの声はほぼそのままなのが嬉しい。

(ちなみにクリスのNRJのインタビューによると、エレクトロサウンドの理由は「Stargateと働いたから+ウィルがドラムマシーンに夢中になったから」笑)

ほとんど完成した形をクリスがバンドに聞かせてすぐに録音し、30分ぐらいで出来上がったそうです。(Annie Macのインタビューより)


グウィネス・パルトロウも参加している(殆ど聞こえないけど)この曲ですが、歌詞を見ると彼女との別れのことだけを歌っているわけじゃなく、ユニバーサルなものに昇華されている気がします。

Greg Jamesのインタビューでクリスは「30歳で亡くなった友達のことを考えていた」と話していたし、グウィネスからアイディアを得たという歌詞も、二人の別れの時ではなくグウィネスのお父さんが亡くなった時に彼女が言った言葉なのだそう。(The Jonathan Ross Showより)

Fix Youも同じようなことからインスピレーションを得ていますが、この曲は悲しみだけではなく、思い出の中にある温かさや永遠の輝きを歌っているんですね。


● Violet HillとA Sky Full Of Starsを思い出す歌詞
(Still I see you, celestial/So if you love someone, you should let them know)


Adventure Of A Lifetime  7.5/10


1stシングルとして出た時に色々書いたので割愛。

ジョニーのギターリフと、『Half The Sky』という本が元になって出来上がったグルーヴィーなエレクトロ・ファンク。ますます好きになってきました。
メリー・クレイトンとバンドの子供達はこの曲でも歌ってるんですね~♪ Woo-hoo!


Fun  5/10


初めて聴いた時このへんからどんどんテンション下がっちゃったのですが(笑)、特にピンとこないポップソングでした。最初と最後は美しいんだけど、サビのメロディーとドラムどうしたの
トーヴ・ローの声はかわいい。トーヴ・ローに頼もうと言いだしたのはフィルだそうです。

クリスもFocusのインタビューで言っていましたが「幸せな感情から最もかけ離れた」曲ですね。
突然アコギ一本で弾き語りっぽくなるところは、現実に引き戻されたような、あるいは彼女を取り戻そうと窓の外から歌で呼びかけているようなシーンが思い浮かびました。好きじゃないけどw(え)


Kaleidoscope  6.5/10


カティア・ブニアティシヴィリのピアノから始まる美しい曲。その後5拍子のピアノのリズムにのって、ルーミーの『ゲストハウス』という詩が朗読されます。

朗読はこの詩を英訳したコールマン・バークスですが、9月のRubin Museumでのイベントに参加したファンによると、クリスが朗読した『ゲストハウス』がそれはそれは美しかったそうで、クリスの朗読も聞いてみたい。

この詩のことは『Ghost Stories』の時のインタビューでも常に口にしていたので、2つのアルバムの精神の基盤となっているんだと思います。(ちなみにルーミーは1曲目に出てきた『The Conference of the Birds』の作者アッタールに大きな影響を受けたそうです)

このアルバムのことを「アッパーでハッピーな」と紹介しているところもありますが、あまりそうは感じなかった。
この詩にもあるように感情はハッピーなものばかりじゃない。アルバムの曲もそうです。でもいい感情も悪い感情も全て受け入れることで、最終的には歓喜に満ちた場所へ辿り着ける。そういうことだと理解しています。


美しい詩の後は、クリスが「悲劇に対するパワフルな返答に感銘を受けた」というオバマ大統領のAmazing Grace。
アメリカ・サウスカロライナ州チャールストンの黒人教会で起こった銃乱射事件で亡くなった牧師の葬儀で歌われたものです。


事前にこういう曲だって知らないで聞いたらどう感じただろう?一つ一つは素敵なんだけど、想像通りまとまりがなく(笑)聞こえました。

でもふとこの曲とアルバムのタイトルを思い出す。
夢の中のKaleidoscope(万華鏡)。次々に移り変わる色、情景、アイディア…。そう考えるとしっくりくるかも。

色んなジャンルの曲が次々飛び出すアルバム全体や、アートワークにも言えることですね。一見まとまりがなく、わけがわからなく思えても、どこか関連性がある夢の中の世界。


Army Of One  6.5/10


この曲は “Tanzaku Stars” 補正が甚だしい(笑)

参照:「Army Of One」の歌詞に日本の短冊が!日本で書いた曲やファンとの思い出、アルバムへの思いを語る

最初聴いた時はなんとも思わなかったメロディーが、なぜか頭をぐるぐる回って離れなくなっちゃったのですが、くせになる曲です。
この曲にはエレクトロサウンドがよく合ってる。オルガンの音も好き!


● Hurts Like Heavenを思い出す歌詞
My heart is my gun


X Marks The Spot(隠しトラック) 4/10


Rolling Stone誌で「僕達にロックバンドであってほしいと思っている人達はがっかりするかもしれない。でも自分達のことをロックバンドとは思ってないと言い放ったクリスさんが、ついにヒップホップのビートにのって歌っております。

Army Of Oneと同じテンポでそのまま突入。タイトルは「地図の宝物が隠されている場所にXの印を付ける」という意味だそう(RTL 102.5より)。なのでこの曲を宝物のように隠したんだそうです。

クリスの気怠い低い声は超好みですが(何度目だ)ba-boom ba-boom boom で笑うごめん。次~


Amazing Day  7/10


このアルバムの中で一番最初に聞いた曲(9月のGlobal Citizen Festivalで)。
初めて聴いた時は、うーん普通だなーと思いつつ、後半の盛り上がりで鳥肌が立ったのを覚えています。あと、セントラル・パークにすごく似合ってた!
この曲にもダヴィデ・ロッシのストリングスが登場。

アルバムの中で聞くとすごく落ち着きます。イントロがフェードインするのにはまたかい!ってなっちゃいましたが(笑) このアルバム、イントロとアウトロにいちいち凝り過ぎじゃないかい?

どこか懐かしい気分になるのは「バック・トゥ・ザ・フューチャーのEarth Angel のような曲が欲しくて作った」(アルバムリリースパーティより)からかな?


Colour Spectrum  ?/10


Mylo XylotoとA Hopeful Transmissionの関係と同じですね。今回はこれまでの曲を思い出させるモチーフが散りばめられています。

インタールードならもうちょっとUp&Upにうまく繋げてほしかったが…


Up&Up  8/10 (ライブver. は10/10)


ピーアーノーどーこーいーっーたああああああああ!?

ライブバージョンを初めて聴いた時 感動の涙を流したのに、スタジオバージョンを聴いてまさかショックで泣きそうになるとは(笑) ピアノもヴォーカルもベースもノエルの素晴らしいギターソロも、ライブver.に比べると押しつぶされているように聞こえて…

通して聞くうちにしっくりくるようになったのですが、最初は、アルバム全体的に(Mylo Xylotoとは違った意味で)オーバープロデュースされ、曲の良さが半減している気がしました。

ただそれはあまり私の好みではない(というよりコールドプレイにそういうものを求めていない)というだけで、彼らが常に新しいサウンドに挑戦する姿勢は尊敬するし、それがバンドを続けるモチベーションになっているんだろうなーと思っています。

1st, 2ndのようなものを作ろうと頑張って(メンバーにとっては)黒歴史となってしまったX&Y。
そこから抜け出し、Viva La Vidaというものすごい転換期を経て、Mylo Xyloto、Ghost Stories、A Head Full of Dreamsは新たなる三部作となっている感じがします。(ごめんちょっとSTAR WARS熱復活しててw)


ジョン・スタインベックの『The Grapes of Wrath(怒りの葡萄)』や、ヴィクトール・フランクルの『Man's Search for Meaning(夜と霧)』のような本や、もちろんルーミーの詩からも影響を受けているUp&Upの歌詞ですが、キーとなるメッセージは「けっして諦めるな」というもの(Greg Jamesのインタビューより)

1stアルバムの最後の曲Everything's Not Lostと同じテーマ(希望を捨てないこと)が歌われているのがとっても素敵。
クリスもEl Mundoのインタビューで「長い旅を経て同じメッセージに帰ってきた」と言っていました。

Everything's Not Lostは私が多分一番好きなColdplayの曲なのですが、同じメロディーの繰り返しとコーラスで盛り上がるところ等、音楽的にも似ています。

ところでこの画像も似てるよね。

Coldplay Parachutes Digital Booklet - A Head Full of Dreams-12

Focus誌でクリスが

『A Head Full of Dreams』は今までの全てのアルバムの完結編。もし時間があって全てのアルバムを聞いてもらえたら、旅のように感じられると思う。

と言っていましたが、逆にUp&Upから1stの1曲目のDon’t Panicも驚くほど自然に繋がるんですよね。そしてまた1stを聴き続けちゃうわけですが :P


さて、Colour Spectrumを除く11曲(X Marks The Spot含む)の合計は77/110となりました。7/10ですね。

Zane Loweのインタビューでクリスが「このアルバムのことを理解するのにちょっと時間がかかるかもしれない。自分でさえそうだった」と言っていました。「様々な世界が一つに集まったものだから」

全て僕たちが好きな音楽だけど、スターゲイトがプロデュースしているコールドプレイの曲にノエル・ギャラガーやメリー・クレイトンが参加しているなんて、奇妙に思える人もいるだろう。

でもそれが『A Head Full of Dreams』なんですよね。「夢を実現させよう、普通は想像もしないようなことでも試してみよう」と考えたそうです。

私も何度も聞くうちに意味が分かってきた気がします。最初に聞いてすぐまとまりが感じられてしっくり来たのは『Ghost Stories』だったけど、これからもずっと聞き続けたいのは『A Head Full of Dreams』かな?歌詞もGhost Storiesよりずっと興味深い。

ウィルのドラムも、前作で試したことを受け継ぎつつ、一曲一曲色が変化していくようで素晴らしかった。ガイも含めこのアルバムのリズムセクション最高!


自分達がどのジャンルにも属さないことを受け入れ、ロックでもポップでもないものが作りたかったというクリス。(USA TODAY/LA Timesより)
達成できたのかな?私には新たなスタートのように思えます。

ただ、ある物語の最終章であることは間違いない。いくつか言及しましたが、歌詞も昔の曲を思い出すものが散りばめられていて、まさに集大成のアルバム。

これまでのバンド人生の全てを結集したようなUp&Upのコーラスにはバンドの子供達や家族の名前がずらり。チャンピオン家多いな。

Digital Booklet - A Head Full of Dreams-11

他にもビヨンセ、メリー・クレイトン、そしてブライアン・イーノも参加しています。アナベル・ウォーリスは別枠だったので、最後の “believe in love” のところかな~なんて勝手に(笑)

更に可愛かったのが…♥♥♥

Digital Booklet - A Head Full of Dreams-11


ガイが、Telekom Street Gigの前のインタビューで…

1stアルバムが好きだった多くの人は今僕たちが作っている音楽を嫌っているし、今作っている音楽が好きな人は1stアルバムが嫌いだろう(笑) 今は難しい立場にいるんだよ(笑)

と言っていたのが面白かった。次はどんな物語になるんでしょうね?

新しいサウンドも自分達が得意なものも全て受け入れつつ、音楽に誠実に向き合う姿勢、根本は何も変わらない。これからも変わらないと信じています。


いつもに増して長々と語ってしまった。最後まで読んでくださった方ありがとうございました!
メンバーの解説は書ききれなかったので、また別にまとめます。

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